通信プロトコル記述言語PreccsによるiSCSIターゲットの実装と評価(ファイルシステム)
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概要
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我々は,通信プロトコルを記述するためのプログラミング言語Preccsを提案し,Preccsのソース記述からC言語のコードを出力するPreccsコンパイラの開発を行っている.Preccs言語は並行プロセス計算と正規表現に基づいており,これによって通信プロトコルの送受信手順とメッセージ形式の記述が簡潔になると期待できる.本研究では,Preccsの有効性を検証するために,IP-SANを構築する技術として注目されているiSCSIプロトコルを対象として,Preccsによる実装を行い,記述性と性能に関する評価を行った.その結果,Preccsではプロトコルの持つ階層構造を,並行プロセスとして自然に表現できる利点がある一方で,Preccsのオーバーヘッドによるスループットの低下といった性能上の問題点が明らかになった.
- 2007-07-26
著者
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大垣 考司
株式会社システム計画研究所技術本部
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服部 健太
株式会社システム計画研究所技術本部
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鶴 英雄
株式会社システム計画研究所技術本部
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服部 健太
株式会社システム計画研究所:東京大学大学院情報理工学系研究科
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