対処方略の採用傾向が課題成功・失敗時の心理的ストレス反応に及ぼす影響
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概要
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本研究は、成功体験時と失敗体験時における楽観主義、悲観主義、防衛的悲観主義の精神的健康について検討を行った。すべての参加者は試験を受ける場面を想像するよう求められた。その後、半分の被験者には、その試験に成功した状況が呈示され、残りの半分の被験者には失敗した状況が呈示された。どちらの条件(成功、失敗)の参加者も以下の質問紙に回答するよう求められた: 試験に対する対処、心理的ストレス反応、自己効力感、抑うつである。得られたデータから、成功体験時には各群において低い心理的ストレス反応と抑うつが認められた。一方、失敗体験時には、心理的ストレス反応と抑うつは、防衛的悲観主義群において他の群よりも高いことが示された。これらの結果から、防衛的悲観主義者は、失敗を体験すると、強い心理的ストレス反応を経験し、その結果抑うつになる可能性が考えられる。
著者
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