ひきこもり状態にある人の問題行動が活動範囲に与える影響
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概要
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目的: ひきこもり状態にある人の活動範囲に影響を与える要因を明らかにすることを目的とした.対象・方法: ひきこもり状態にある人の家族473名を対象にひきこもり状態にある人の活動範囲とひきこもり行動チェックリストに回答を求めた.結果: (1)活動範囲をカテゴリカル主成分分析によって「対人交流のある場所」と「利用自由な場所」に分類したところ,「利用自由な場所」への外出頻度が高かった.(2)1日あたりの外出時間が長く抑うつが強いほど「対人交流のある場所」への外出が多い.(3)1カ月あたりの外出日数が多いほど「利用自由な場所」への外出が多く,家族回避行動が強いほど「利用自由な場所」への外出が少ない.(4)攻撃的行動が多いほど1カ月あたりの外出日数が多く,生活が不規則であるほど1カ月あたりの外出日数が少ない.結論: ひきこもり状態にある人と家族の関係や攻撃行動に焦点を当てた介入によって,ひきこもり状態にある入の利用自由な場所への外出が促進される可能性が示唆された.
- 日本心身医学会の論文
- 2007-10-01
著者
-
坂野 雄二
北海道医療大学心理科学部
-
中村 光
岩手医科大学医学部、精神神経科学講座
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境 泉洋
徳島大学総合科学部
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植田 健太
徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
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坂野 雄二
北海道医療大学
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境 泉洋
徳島大学総合科学部人間社会学科
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中村 光
岩手医科大学医学部、救急医学講座
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植田 健太
キヤノンアネルバ株式会社
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中村 光
岩手医科大学
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