泌尿生殖器系担癌患者におけるNatural killer細胞活性の検討 : 各種癌疾患の進行度と抗腫瘍療法より観たNatural killer細胞活性の検討
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概要
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Natural killer(NK)細胞は非B,非Tのリンパ球に属し,抗腫瘍作用などの働きを生体内でおこなう細胞と考えられている.今回,泌尿生殖器系担癌患者における,NK細胞活性の変化を検討した.対象;対象となった症例は膀胱癌38例,前立腺癌23例,腎癌7例で,対照として健康人11例を用いた.研究方法;これら症例の末梢血リンパ球をもちい,^<51>Cr遊離試験でNK細胞活性を測定した.その活性値は,同時に得られた健康人の%lysis値を100とした時の値(C.I値)に換算し評価した.結果;1)膀胱癌と前立腺癌の進行例及び腎癌症例では有意な活性の低下がみられた.2)膀胱癌と腎癌症例では,腫瘍の摘出後に有意な活性の増強がみられた.一方,3)腎癌症例で腫瘍摘出後,Mitomycin-C(MMC)+5-Fluorouracil(5-FU)療法と放射線療法(^<60>Co;60Gray)を行なったところNK細胞活性の有意な減弱をみた.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1988-02-20
著者
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