Bluetoothを用いた室内位置検出システムの設計と実装(位置情報・コンテキスト依存サービスI)

概要

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近年、ユビキタスコンピューティング環境実現のための研究が注目を集めている。ユーザの周りに遍在する様々なデバイスを自在に利用するには、それらのデバイスの位置やユーザの位置が同定可能となる必要がある。本研究では、近年様々なデバイスに組み込まれるようになってきたBluetoothを用いた位置検出システムについて検討する。既存の無線モジュールを利用出来るようにするために、基本的にはRSSI値を用いた位置検出を行う。しかしながら、Bluetoothの場合、Golden Received Power Rangeの存在などのために、細かい電界強度値をRSSI値のみから算出することが出来ない。このような問題点を解決するために、本研究では、可変アッテネータを搭載したアクセスポイントを利用し、ソフト的に値を制御することで、より詳細な電界強度の測定を可能とした。更に、各地点でのRSSI値を学習させるアルゴリズムを導入することで、位置検出精度の向上を行った。可変アッテネータを用いない場合と比較した結果、エラー率を約3分の1にまで減少させることが可能となった。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-01-20