トンネル切羽画像のフラクタル解析による地質評価手法の開発
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概要
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亀裂性岩盤において建設されるトンネルの安定性は,亀裂や風化の発達程度といった地質的特性に影響を受けやすい.したがって,トンネル切羽岩盤の適切な地質評価を行うことは,防災およびトンネルの経済的建設工事の観点から非常に重要である.本研究では,岩盤の亀裂分布がフラクタル特性を有することから,トンネル施工段階におけるデジタルカメラによるトンネル切羽画像のフラクタル解析により,切羽の亀裂分布状況をフラクタル次元で客観的に評価するシステムを提案した.さらに,このシステムを,代表的な地質である,堆積岩地山(砂岩・頁岩・礫岩互層),火成岩地山(花崗岩地山),変成岩地山(緑色片岩・黒色片岩)に施工されたトンネルに適用し,その地質評価とトンネル支保パターン評価の有効性を明確にした.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 2007-08-10
著者
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