ミニマックス規範に基づくサイドローブ最小ビームフォーミング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,線形方程式の不定項を利用してサイドローブの最大値が最小となるビームフォーミングを実現する方法を提案する。本手法は,伝達関数を元にビームフォーミング係数を設計するため,反射や回折のある一般の音場で,任意の位置にマイクロホンを配置したアレイで利用できる。本論文でははじめに,線形方程式の不定項を利用して平均的なサイドローブが最小となるビームフォーミングの設計法について述べる。次にこの設計法の評価規範を2乗平均値から絶対値の最大値に置き換えることで,サイドローブの最大値を最小化するビームフォーミングが設計できることを示すと共に,この解を求める具体的なアルゴリズムを提案する。最後に提案法と従来法を計算機シミュレーションにより比較した。この結果提案法は,従来の平均的なサイドローブを最小化するビームフォーミングに対してだけではなく,直線等間隔アレイを用いたドルフ・チェビシェフ型のビームフォーミングと比較しても同等以上の優れた特性を有することが明らかになった。
- 2007-07-01
著者
関連論文
- ミニマックス規範に基づくサイドローブ最小ビームフォーミング
- 多段処理によるブラインド残響抑圧処理の性能向上
- 環境変動を考慮したロボット聴覚のための音源分離
- 波動音響シミュレータによる指向性の精度検証
- 大規模マイクロホンアレイによる発話方向推定の検討(音響信号処理/一般)
- 移動型および静止型マイクロホンアレイ統合による複数移動音源追跡
- 適応ステップサイズパラメータ法による高性能ブラインド音源分離(ブラインド信号処理/一般)
- AS-6-1 マイクロホンアレイ統合によるロバストな音響ストリーム生成と移動人物追跡(AS-6.実環境における高品質収音のための音声信号処理,シンポジウム)
- 室内マイクロホンアレイを用いた実時間発話方向推定
- 多段処理によるブラインド残響抑圧処理の性能向上
- 波動音響シミュレータによる指向性の精度検証
- 1P1-G13 ロボット聴覚用オープンソースソフトウェアHARKの概要(コミュニケーション・ロボット)
- マルチモーダル情報統合によるインテリジェント人追跡システム