4. ヘリオトロンJ装置における閉じ込め改善モードの発現ならびに改善効果に対する周辺回転変換依存性(<小特集>ヘリカル系におけるHモード)
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概要
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プラズマの閉じ込め改善モードへの自発的遷移現象の磁場配位依存性に関し,遷移の発現ならびに遷移による閉じ込め改善効果に関する周辺部回転変換ι(a)/2π依存性が,ヘリオトロンJ装置で調べられている.ECH+NBIプラズマ(P_<ECH>〜0.29MW,P_<NBI>〜0.57MW,N_e^^-≤4.0×10^<19>m^<-3>)においては,プラズマ密度を増加させて行くと,線平均密度がある閾値(〜1×10^<19>m^<-3>)を超えると,調べられたすべての磁場配位(0.49<ι(a)/2π<0.64)で自発的遷移を観測できる。このとき,ヘリカル系閉じ込め比例則ISS95で規格化したエネルギー閉じ込め時間(H_<ISS95>ファクター)を閉じ込め状態の測度として閉じ込め改善効果を評価すると,より良好な閉じ込めとなる改善モード(1.3<H_<ISS95>≤1.8)が観測できる領域は,限られたι(a)/2πの領域,すなわち,装置のもつ主要な低次共鳴条件(n/m=4/8,4/7,12/22)となる値より少し小さいι(a)/2πをもつ磁場配位のみあることが示された.一方,遷移によるプラズマ蓄積エネルギーの増倍率という観点で閉じ込め改善効果を評価すると,H_<ISS95>は小さくとも大きな増倍率(2<W^<diag>_<p,after>/W^<diag>_<p,befor><4)となる磁場配位と,あまり大きな増倍率とならない(1<W^<diag>_<p,after>/W^<diag>_<p,before><2)配位が存在することが示された。
- 社団法人プラズマ・核融合学会の論文
- 2006-06-25
著者
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