4. 太陽風プラズマ(<小特集>宇宙天気予報)
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概要
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太陽風の宇宙天気予報とは,どのような物理的特徴(速度,密度,温度,磁場等)を持つ太陽風が,いつ地球磁気圏に吹き付けてくるか,それを予報することである.予報すべき太陽風を三つに大別し説明する.その一つは,定常的に吹いている太陽風で,地球に吹き付けてくる太陽風は太陽の自転に伴い27日周期で変化し,共回転太陽風と呼ばれる.もう一つの太陽風は,太陽面爆発現象に伴い短時間に惑星間空間に大量のプラズマが放出されたものでCME (Coronal Mass Ejection)と呼ばれている.これらの2種類の太陽風とは性格が異なる惑星間空間現象に,低速でありながら密度がきわめて低くなる太陽風消失現象と呼ばれるものがある.名古屋大学太陽地球環境研究所(以下,STE研)では,天体電波を用いたリモートセンシング技術を用いて,人工衛星等の飛翔体では観測不可能な太陽風三次元構造を短時間に求め,地球に吹き付けてくる太陽風の予報を試験的に行っている.
- 社団法人プラズマ・核融合学会の論文
- 2006-11-25
著者
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