水素噴流拡散火炎の挙動に関する実験的研究(日本高専学会論文奨励賞受賞論文,第1回論文特集号)

概要

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ノズル口径やリム厚さ,周囲流速度及びその酸素濃度などをパラメータとして水素噴流拡散火炎を形成し,火炎の基部や形状,浮き上がり現象に至る過程を観察及び測定し,安定な拡散火炎が形成される火炎安定限界を調べる.また,逆拡散火炎を形成しノズル口径やリム厚さ,噴出する空気の酸素濃度などをパラメータとして空気噴出速度を変えた場合の火炎の挙動を観察及び測定し,逆拡散火炎の安定限界についても調べた.その結果,正拡散火炎の火炎基部の安定は周囲流速度に影響され,周囲流速度が速くなると浮き上がりやすくなった.周囲流の酸素濃度が低下するにつれて火炎は浮き上がりやすくなり,また,浮き上がり速度はノズルのリム厚さには依存しない.逆拡散火炎はノズルからの空気噴出速度・流量に比例して伸び,浮き上がりに至る.また,浮き上がり速度は空気噴出ノズルのリム厚さには依存しない.逆拡散火炎のノズルからの空気噴出速度は正拡散火炎の燃料噴出速度より低い速度で浮き上がる.
日本高専学会の論文
2007-05-14