モヤモヤ病の危険選択
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概要
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(背景)モヤモヤ病は,病態が確立してから40年弱しか経過していない疾患である。本疾患は内頸動脈終末部を中心としたWillis動脈輪部分に慢性進行性の狭窄ないしは閉塞性病変を示しその周囲に特異な側副血行路・異常血管網の動態を示す病態である。(方法)今回本疾患を有する人々の生命保険への加入可能性について,これまでの研究結果を検討して考察を行なった。(結論)小児虚血発症の場合,虚血発作の再発無く術後の脳血管撮影・脳血流検査結果が良好であれば,引き受け可能と考えられた。一方,出血発症のモヤモヤ病の場合,血行再建術後も再出血率は依然として高いため,現段階では血行再建術後の経過年数に関わらず引き受け困難と考えられた。本疾患の長期予後を扱ったエビデンスレベルの高い研究は,JAM trialを含めこれから出揃ってくる。したがって,出血発症のモヤモヤ病の場合でも査定基準が変わる可能性もあると患われる。
- 2007-03-17
著者
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