「技術者入門」科目運営とその教育効果
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概要
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8年に亘る選択必修科目「社会と技術者」の成果を踏まえ、平成16年度から必修科目として「技術者入門」を開講している。新入生約1800名を対象に春・秋・冬学期の年間授業であるため、1年間を通していかに学生に勉強を持続させるかが大きな課題となった。本報告では、技術者として企業の第一線で活躍した本科目担当の各先生の経験をフルに生かした授業の構成と運営の仕組みを紹介し、その教育効果を学生の視点と教員の視点で評価した。春学期1回目の授業と冬学期9回目の授業で行った学生による自己点検アンケートの結果をみると、学生が1年間で社会に対する関心度合いを高め、技術者に対する社会的期待や責任についての理解が深まったことが伺える。一方、大学時代の目標や勉強の心構えについては入学時に対してむしろ低下傾向にあり、授業欠席率やレポート未提出率の増加傾向と合わせて、その原因の究明が今後の課題である。
- 2007-06-01
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