てんかん発作とてんかんの診断大要案 : 軸5の活用に向けて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
てんかん発作とてんかんの診断大要案の軸5は国際生活機能分類(ICF)に基づき、機能障害をてんかんのパラメータとして提示しているが、実際にはほとんど用いられていない。今回はてんかんをもつ患者の機能障害の評価に軸5を用いる試みを行った。18歳以上のてんかんをもつ患者132例を対象とし、機能障害をICFに基づいて分析した。生活全般において全面的ないしはいくらかの援助を必要とする群では知的障害と運動障害が認められ機能障害はICFで容易に把握できた。自立可能な群での機能障害を把握するのは容易でなかったが、「d2一般的な課題と要求」、「d5セルフケア」、「d8主要な生活領域」、「bl精神機能」、「e態度」などで機能障害がとらえられた。機能障害がないようにみえても社会生活上で問題を生じている例に対して、軸5は実情を客観的に評価し、提示することのできる有用なツールとなり得ると思われた。
- 日本てんかん学会の論文
- 2006-04-30
著者
関連論文
- 視床下部過誤腫に合併した、てんかんの2症例の検討(第1回日本てんかん学会関東・甲信越地方会)
- 2-P1-50 小児脳外傷 : 乳幼児期に受傷した症例の検討(頭部外傷・小児,若年者,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 小児の脳外傷による高次脳機能障害の特徴 : 当センターにおける症例の比較検討
- 小児後天性脳損傷 : クリニカルパスの導入に基づく復学支援
- 小児びまん性軸索損傷 : 高次脳機能障害の予後と問題点
- 小児神経科女性医師にきく
- 21世紀の新しい編集委員会をめざして
- 頭部外傷後の復学への支援
- びまん性脳損傷の13歳男児例 : 高次脳機能障害の検討
- I-6-15 小児びまん性軸索損傷の機能予後(脳外傷 : 予後)