<論文>規範の社会学(1)
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概要
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規範は,人間以外の動物にはなく,ヒトという種に固有なものであるから,社会秩序を考察するさいの鍵概念になりうる。本稿では,規範に「約束事としての側面」と「のぞましさとしての側面」とがあることを指摘した上で,まず,規範の生成論的説明として,(1)社会的行為の規範的性格ということを,デュルケームの社会的事実およびハーバーマスの普遍的語用論にそくして説明し,(2)行為と規範との関係を,ギデンズのいう実践(practice)と規則(rule)との関係を援用しながら考察する。つぎに,規範の機能論的説明を試みるなかで,規範の実証的研究の可能性をさぐる。
- 九州大学の論文
- 2002-02-15
著者
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- 規範の社会学(1)
- 創刊にあたって
- 学説研究と理論構築のはざまで:中久郎著『社会学原論』を読む
- 宮本孝二著『ギデンズの社会理論』
- 社会学と実証主義 (戦後50年と日本社会学)
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