看護者が子どもの死を受容すること
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概要
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本研究は、周産期看護または小児看護を実践する中で、生後間もない子どもの死を経験した5名の看護者を対象とし、子どもの死をどのように受容しているのか、また受容する過程で支えとなっていることを明らかにする目的で実施した。看護者は子どもの死を受容する過程で、「感情を表出し、死を悲しむ」「亡くなった子どもに別れを告げる」「子どもの死を振り返る」という一方で、「仕事として割り切る」ことをしていた。また、受容する過程で支えになったことは「話を聞いてくれる人の存在」「医師との子どもに対する思いの共有」「看護者自身の成長」が挙げられた。看護者がありのままの感情を意識すること、また他者に支えられていると自覚することで、本当の自己を見失わずに子どもの死を受容できると示唆された。
- 埼玉県立大学の論文