高精度Off-Trackノイズ測定によるDiscrete Track媒体デザインの最適化(磁気記録とその展開)
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概要
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次世代媒体開発として提案されている discrete track 媒体の従来媒体(連続媒体)に対する利点を見積もるため,高精度位置決め機構を有したスピンスタンドを用いてトラックエッジノイズの詳細な解析を行った.垂直磁気記録では,65kFCIにおけるトラックエッジノイズの大きさはオントラックノイズに対して1.5〜2倍の大きさであり,ボックス型のノイズモデルが非常に良く実測結果と一致することを確認した.このノイズモデルに基づき,discrete track媒体の最適Land/TP比が0.85〜0.95程度であることを明らかにした.discrete track媒体を適用するメリットは,オントラック時よりもオフトラック時の方が顕著であり,クロストラック方向にヘッドがTPの26%ずれた条件において0.6〜1.7dBのSignal Noise Ratio (SNR) 向上を見込むことができた.また,従来媒体ではヘッドがオフトラックした際にSNRが0.5〜1.9dB低下するが,discrete track媒体を適用することにより,SNR低下を0.5dB以下に抑えられることが分かった.
- 2007-03-02
著者
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大野 淳
(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ技術開発本部 記録システムインテグレーション部
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田辺 宏康
(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ技術開発本部 記録システムインテグレーション部
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濱口 雄彦
(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ技術開発本部 記録システムインテグレーション部
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