明治後期の小学校における図画の指導法(その2) : 『新定画帖』に対する東京府青山師範学校附属小学校の捉え方を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,今日の美術教育が忘れかけている部分に反省を促すことを考え,自由画教育の時代直前の教育方法に視点を当て,明治後期の図画科教育,とりわけその指導の実態に着目したものである。これは連番の論文であり,今回は『新定画帖』を中心に考究した。一小学校におけるものではあるが,首都東京にあって全国的にも影響力を持っていた東京府青山師範学校附属小学校の指導実態を,同校から出された「教授細目」等を中心に読み解き,『新定画帖』の在り方とそれに対する教育現場の見方を探り,考察した。その結果,青山師範附属小の指導法は,『新定画帖』を踏まえながらも,それを一歩進めた内容のものであることが分かった。
- 2007-03-31
著者
関連論文
- 明治後期の小学校における図画の指導法(その2) : 『新定画帖』に対する東京府青山師範学校附属小学校の捉え方を通して
- 子どもの発達と絵画表現 : 日英(北アイルランド)児童画比較研究
- 造形興味調査
- 想画教育の発生と展開 : 長瀞小学校における佐藤文利の指導と赤津隆助との影響関係にふれつつ
- 「図式」のひろがり : 発達に伴う出現と消滅
- 児童画に表れる主要概念の出現率(基底願望調査)
- 日中美術教育の比較研究(1) : 小学校教科書の編集の相異
- 明治後期の小学校における図画の指導法(その1) : 明治41・42年の東京府(青山)師範学校附属小学校教授細目等の分析を通しての考察
- 子どもは何を描くか : 日英(北アイルランド)児童画比較研究
- 図画工作科と道徳教育 : 「造形遊び」にみられる道徳教育的側面
- 作家から見た美術家教育と美術科教育
- 芸術学会「会報」及び同会機関誌「スクールアート」に見られる昭和20年代美術教育におけるアメリカの影響
- 美術教育史年表 : その4 (1951〜1965)
- 美術教育史年表 : その3(1933〜1950)
- 美術教育史年表 : その2
- 美術教育史年表 : その1
- 美術教育史年表-7-