アカデミックライティングの社会記号論 : 知識構築のディスコースと言語イデオロギー
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概要
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アカデミックライティングは、知識と権威の複合的な相互作用から切り離してはあり得ない社会的実践である。本稿の巨視的な目標は、アカデミックライティング、即ち、学術的な制度の中で「書く」-ディスコースを書きことばの媒体を通してテクスト化する-という実践を社会記号論的に展望することである。前半では、アカデミックライティングを媒介するテクノロジーやイデオロギーの制約の問題を検討する。記号、ディスコース、テクストをめぐる制約がどのようにアカデミックライティングを媒介するのかを論じる。後半では、学術コミュニティをのコンテクストの重要性に注目しながら、アカデミックディスコースにおける指標性の問題を検討し、コンテクストとテクストのダイナミックな相互作用に注目する。
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