子どもが抱く高齢者のイメージ
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概要
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本研究では,子どもが高齢者をどのようにイメージしているのかを明らかにするために,学童保育に通う子どもたちに生活時間調査,自分たちの祖父母大人・お年寄りのイメージについてヒアリング調査を行った.その結果,自分たちの祖父母に対しては「○○してくれる人」「○○している人,得意な人」といった具体的な回答であったのに対し,高齢者のイメージは,低学年の子どもは,「死んでいく人」「よぼよぼ」「杖をついている」「白髪」といった見た目とマイナスイメージであった.高学年になると,「昔のことをよく知っている」といった高齢者の特徴を評価している.このことから,祖父母と高齢者とは必ずしもイコールではないことが明らかになった.このことから,イベント的に関わりをもつのではなく,定期的に関係性をつくりながら子どもと高齢者とが接点をもつプログラムの開発が必要であることが示唆された.