日本における子育て支援政策の構造 : モデルファミリー法を用いた子育て支援パッケージの構造に関する日英比較から
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概要
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本研究は「子育てを行う家族に対する税・社会保障給付の配置」を一体的に把握し,分析するために,モデルファミリー法という方法を用いて,子どものいる世帯への支援政策(子育て支援政策)の構造を明らかにすると共に,イギリスの子育て支援政策と比較することで日本の子育て支援政策の特徴を明らかにすることを目的とする.すなわち,家族政策の目的を問わず,「明示的な」かつ「直接的な」家族政策,そのうちでも,「税・社会保障」を通じた政策を分析の対象とする.まず,モデルファミリー法の概要とこの方法に基づいて日本の支援パッケージを計算するための根拠を示し(2.),次に,日本の支援パッケージの内容を詳細に検討することで,日本の子育て支援政策の特徴を示す(3.).さらに,同様の方法で計算したイギリスの支援パッケージと日本の支援パッケージを比較することで,日本の特徴を他国との比較から明らかにする(4.).こうした分析を踏まえ,日本の子育て支援政策の「構造」がどのような特徴を持っているのか考察し(5.),最後に結論と政策的なインプリケーションを述べる(6.).
- 愛知淑徳大学の論文
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