逆進光を用いたCSRZ送信器向けLN変調器バイアス制御方式の検討((フォトニック)IPネットワーク技術,(光)ノード技術,WDM技術,一般)

概要

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LN(LiNbO_3)変調器を用いた光伝送システムでは,LN変調器の消光特性のドリフトに伴う波形劣化を抑制するバイアス制御機構が必要である。NRZ(non-return-to-zero)変調では,消光特性のドリフトを抑制するために, LN変調器を順方向に透過した信号光の光強度を最大に制御する方式が主に用いられている。一方,高速長距離伝送用の変調方式の1つであるCSRZ(carrier-suppressed return-to-zero)変調方式のCSRZパルス生成部にこうしたバイアス制御方式を適用すると, LN変調器に印加する駆動信号の振幅に依存して透過光強度が変動し,バイアス制御が不安定になる恐れがある。本稿では, CSRZ変調に適したバイアス制御手法として,逆進光を用いた制御方式を提案し,駆動信号の振幅依存性について実験にて評価を行った。その結果,本方式を用いることで駆動信号の振幅に依存することなく,安定に制御ができることを確認した。また,10Gbit/s CSRZ送信器に,本提案方式を適用して自動安定化制御を行い,本方式の有効性を実証した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-01-18