持続可能な都市交通と地下鉄
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,都市交通のサステナビリティを考察するための手始めとして,都市の装置としての公共交通ネットワークの要をなす地下鉄の意義と限界を確認した。地下鉄は,高速・大量という輸送機能の発揮という面で,もっともバリアフリーにその能力を発揮することができるゆえに,大都市に不可欠な都市の装置として整備されてきた。さらに,地下鉄は,地上の構造物に影響を及ぼすことなく,道路混雑を解消することができる点に大きな意義をもつ。しかし,財源面では,その建設に多額の費用がかかるため,現行の整備制度を前提とする限り財政面での持続可能性には大きな問題がある。この財源面での制約は,地下鉄が社会的公正の実現手段としての役割を果たすことにおける制約条件ともなっている。これらの点に,公共交通としての地下鉄の限界性をみることができる。
- 桜花学園大学の論文
- 2005-03-31
桜花学園大学 | 論文
- 再帰属法の利用による非行少年への教育カウンセリングの事例研究
- 高齢者とのコミュニケーションに関する研究(2) : 痴呆症高齢者の繰り返し発話への対応について
- 3歳児健康診査における発達スクリーニングと発達支援の方法について : 奈良県T市を事例として
- 高齢者とのコミュニケーションに関する研究(1) : 痴呆症高齢者の問題行動に対する3つのアプローチ
- 乳幼児期の情報機器利用方法についての研究(1) : 乳児期の情報機器利用について