上位概念化方略が知識体制化に与える効果について
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概要
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概念地図法における知識獲得支援に関して,上位概念化を促す方略の効果について心理学の「運動知覚」諸概念を材料として,上位概念からの概念地図作成教示と下位概念からの概念地図作成教示との2種類の体制化教示方略を比較検討した。被験者は65名の女子大学生であり,事前テストの種類および教示方略に関してソロモン計画によって4群に割り当てられた。実験は皆川の一連の上位概念化教示実験においては,事前の概念地図作成練習に関して練習量中程度の場合として位置づけられた。結果として,事前テストを行う場合概念地図を上位概念から作成する方が知識獲得支援には有効であることが確認されたが他方,明確な上位概念化自体は見いだされなかった。この結果は練習試行が比較的少ない場合として予測されたとおりであった。
- 桜花学園大学の論文
- 2003-03-31