フローサイトメトリーを用いた細胞周期解析
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概要
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細胞周期解析の一連の手順が概説される。最初にフローサイトメトリー(FCM)から得られたDNAヒストグラムからG_1,S,G_2+M期の細胞の割合を求める。その方法としてBarlogie等の方法及び藤川の方法が紹介される。G_1,S,G_2+M期の細胞の割合と各期の持続時間との関係はn(t,τ)=αN_0exp(-αt)exp(-ατ)なる関係式から導かれる。ここでn(t,τ)は時刻tで位相τにある細胞数密度であり,N_0は時刻t=0における細胞数,α=ln2/T_c,T_cは細胞周期時間である。FCMを用いてT_cを正確に求める一つの方法としてBrdU連続ラベル法が紹介され,解析に必要な関係式がn(t,τ)から導かれる。リニアスケールDNAヒストグラムからG_1,S,G_2+M期の細胞の割合を求めるコンピューターソースプログラムの一例が付録として掲載された。
- 金沢医科大学の論文
著者
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藤川 孝三郎
金沢医科大学総合医学研究所細胞医学研究部門
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宮越 稔
金沢医科大学総合医学研究所細胞医学研究部門
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山岸 裕子
金沢医科大学総合医学研究所細胞医学研究部門
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宮越 稔
金沢医科大学総合医学研究所
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山岸 裕子
金沢医科大学, 総合医学研究所, 細胞医学研究部門
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