4.配偶者の死別反応 : 自責と怒りについて : アクションリサーチの過程を活かした記述の分析
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概要
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本研究は死別による自責と怒りの意味を調査により明確化し、今後の援助法を考察する一助とする事を目的とした。配偶者喪失を経験した女性50人、男性7人を対象とし質問紙調査を実施した。その結果、93%が自責・怒りのいずれかまたは両方を示し、88%が自責の感情を経験し、65%が怒りの感情を保有していた。60%は自責と怒りの両方を味わっていた。両感情に統計的関連はなかった(Fisherの直接確率[両側]p=226)。更には、故人・親戚や他人へ怒りを向けた回答者が少数あった一方で、回答者の半数が医療者に怒りを向けていた。従来想定された自責と怒りの関係が単純でないこと、医療者が怒りを向けられやすい存在である点を認識する必要があることが指摘された。
著者
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