公的年金改革の問題点 : 遺産に関する一考察
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概要
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日本の公的年金制度は、これまで原則として5年に一度、社会経済状況の変化に合わせて財政再計算が行なわれ、改正が行なわれてきた。最新の改正は、2004年(平成16年)改正である。しかし、給付・負担という年金制度維持に関わる根本的問題に焦点を絞っても満足のいくものではない。老年者と若年者の資産状況やその移転状況を含めた制度改正を行なう必要性が示唆される。本論文では、世代重複モデルを用いて、親(老年者)と子(若年者)の手番を考慮した貯蓄と遺産の決定問題を解き、手番の違いがこれらの変数に影響を与えることを考察した。その結果、子の手番を先にする場合に他の手番順序のケースよりも子の貯蓄が少なくなり、遺産は多くなることが明らかになった。
- 2006-03-20
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