ハンガリー語の動詞接頭辞be-の意味構造
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概要
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本論の目的は、ハンガリー語の動詞接頭辞be-のもつ多義性を認知言語学の観点から分析して、その意味構造を明らかにすることである。主として、Lakoff(1987)とLangacker(1987,1991)の枠組みを応用して、動詞接頭辞be-が表す意味をトラジェクターとランドマークを用いてイメージスキーマとして図式化した。その結果、be-のもつ空間的な意味は、基本的なイメージスキーマからの(メタファーやメトニミーを含む)意味拡張によってある程度説明可能であること、完了的な意味はメトニミーや焦点化によって説明可能であることがわかったが、イメージスキーマと意味拡張だけでは説明できない事例も数多くあることが明らかとなった。
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