ハンガリー語の不定形構文について
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概要
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ハンガリー語の不定形構文を分析した結果、不定形とともに現れる動詞(あるいは形容詞)は、その統語的特性から次の3つのタイプに分類できることを示した。中立文において、(1)不定形および接頭辞が動詞の直前に位置するもの、(2)接頭辞のみが動詞の直前に位置するもの、(3)不定形も接頭辞も動詞の直前に位置しないものの3タイプである。この統語上の差異は、語彙的意味をもつ要素が文法的機能をもつ要素に変化する文法化の程度の差異によって説明できることを主張した。つまり、(2)は文法化の程度が最も高い助動詞的な動詞であり、(3)はその程度が最も低い語彙的意味をもつ動詞であり、(2)はその中間に位置する。最後に、これらの動詞を助動詞と非助動詞に区分することは、理論上あまり意味のないことであるが、3タイプに分類することは、学習上必要かつ有用であることを指摘した。
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