電磁投杼装置付織機の研究
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概要
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電磁誘導力を利用した織機の投杼機構を考察しこれを取付けた新しい織機を試作研究し従来のものよりほるかに騒音が少く,又回転ムラ並に動力変動の少い織機を作ることができた。電磁誘導力を応用するとその作用力は強大でその装置は割合簡単でよいと云う利点があるが,又一方筬框の重量が過大になる欠点がある。この欠点をなくすため筬框にバネを附してその慣性能率を打消し,軽く運転出来て動力変動の少い織機を作つた。これは普通織機にも利用出来る機構であつて利用価値は少くない。 誘導加速装置の構造についても種々考案し,特にその励磁電流を減少して,しかも強大なる電磁力が発性するよう,シヤツトルに金属翼を取付けた型のものを作り,理論的,実験的にその構造を定め大休所期の結果を得ることが出来た。叉投杼機構をそのまゝシヤツトルの制動停止機構として用いられるようにし投仔,停止共電磁的に行うようにしたので騒音,摩粍の点において従来の織機より優れたものとなつた。以下従来の織機にほない新しい機構の若干の点についての研究結果について述べてある。
- 1958-03-20