メンタル・クリニックでの経験から心の医療を考える : 軽症うつ病治療を中心に(特別講演,第47回日本心身医学会総会)
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概要
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医学会広し,といえども心を扱うのは精神医学と心身医学だけである.そして最近では,精神患者の軽症化が進んだこともあって,診療室を訪れる患者層は精神科外来クリニックと心療科とでかなりの程度に重なるようになった.これに日本の健康保険制度を使わない臨床心理学出身のカウンセラーの扱うクライエントを加えると,入院設備をもつ精神科病院を必要とする人々と異なった患者ないしクライエント層がすでにできている,という印象をもつ.したがって精神科クリニックでの最近の経験をこの学会でお話しすることはまんざら無意味でもないだろう,と考えた.なかでも最近の軽症うつ病の治療について自分なりに考えたいくつかの手法ないし小精神療法を紹介して,ご批判を願ったつもりである.ちなみに,軽症うつ病は1970年前後,私が精神科医として心身医学会に関与する契機になったテーマである.
- 日本心身医学会の論文
- 2007-02-01
著者
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