リングトポロジにおける障害対策プロトコル(アクセスネットワーク管理,ネットワーク制御,QoS,ルーチング,マルチキャスト及び一般)
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概要
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レイヤ2スイッチから構成されるリングトポロジネットワークの信頼性を向上させる手段として,リングプロトコルが提案されている.リングを構成するスイッチ間に固定したマスタ/スレーブ関係を持たせる従来のリングプロトコルは,単一障害の発生/復旧の検出に特化したことにより,簡易実装で実現可能という利点がある.しかし,多重障害およびリング状態を監視するマスタスイッチ障害を自動的に検出できないことが課題である.そこで,本稿では,まず多重障害対策として,自身と通信可能な同一リング上のスイッチ数を,マスタスイッチが一定時間毎に計測する方式を考案した.本方式では,スイッチ数の増減からトポロジ変化を識別し,多重障害からの部分復旧を検出する(各スイッチにおけるデータフレームの伝送用データベース(FDB: Filtering Database)を更新することで,障害箇所の迂回経路を設定する).また,マスタスイッチ障害の自動検出手段として,新たにサブマスタスイッチを用いるプロトコルを考案した.本サブマスタスイッチは,マスタスイッチが出力するリング状態の診断に必要なプローブフレームを常時監視し,マスタスイッチ障害時のプローブフレーム非到着時に,自動的にマスタスイッチのバックアップを果たす.上記2方式の適用により,従来のリングプロトコルに比べて信頼性が向上する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-12-07
著者
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