木綿の中國導入からみた王禎『農書』の位置
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概要
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木綿は漢代に西域ルートで中國にもたらされ、また海南島等、中國南部において栽培されていた。次第に中國本土に導入され、元代までには廣く栽培され、明代になると産業として成長し、特に揚子江下流地域は大生産地に成長していった。後者の北進ルートが単に木綿製品というだけでなく、栽培という觀點からの導入・普及の經路であり、初期の西域からのルートはエジプトメンの導入ルートであった。本論は主として、木綿の紡績に関わる技術のあり方について、元代の王禎の『農書』(1313)を中心に分析し、その技術觀が明代の徐光啓の『農政全書』(1639)において批判的に評価されていったことについての議論を行った。
- 関西大学の論文
- 2006-03-30
著者
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