北オホーツク海岸モケウニ沼湿原の植生とその分布構造
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概要
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1)北オホーツク海岸モケウニ沼湿原の植生調査と地形および土壌環境調査を行い,植生の分布構造を解析した。2)クラスター分析によって群落を類型化した結果,低層湿原植生6タイプ,中間湿原植生2タイプ,低木群落2タイプが識別された。3)湿原内に分布する湿地林はハンノキ,ケヤマハンノキ,アカエゾマツの疎林で,いずれも林床構成種のホロムイイチゴによって特徴づけられる。また,群落構造を解析した結果,湿原内に広く分布するアカエゾマツは若齢の小径木個体が多く,二次植生の可能性が示唆された。4)微地形,地下水位および土壌pHと群落の分布との関係を解析した結果,ミツガシワ群落やスゲ類群落,ハンノキ林は地下水位が高く,pH5.5以上の低平地に,中間湿原植生とアカエゾマツ林は地下水位が低く,pH5.5以下の凸地形面に分布し,そしてヨシーイワノガリヤス群落とケヤマハンノキ林はこれらの環境傾度上では分布域が広かった。チマキザサ群落は地下水位,pHともに最も低い立地に分布する。5)群落の地形分布と泥炭層序に基づいて,モケウニ沼湿原の植生遷移について考察した。
- 横浜国立大学の論文
- 1999-03-31
著者
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橘 ヒサ子
北海道教育大学旭川校生物学研究室
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橘 ヒサ子
北海道教大 教育 旭川校
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滝川 敦善
北海道鶴居村立幌呂小学校
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鈴木 恭太
大阪府池田市立神田小学校
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菅 済
北海道網走市立川沿小学校
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橘 ヒサ子
北海道教育大
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滝川 敦善
釧路市立昭和小学校
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