音楽療法 : (1)「癒し」の文化的背景など
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概要
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音楽療法は癒し(healing/therapy)であり、文化論的には主として宗教的な癒しに属していた。癒しは世界中で試みられてきた。現代の医療体制の中では、癒しの技法はcare、cureにとって必要であろう。本稿では「癒し行為」は医学(medicine、medical science)を区別して記述した。文化論の内側にあるこれまでの「癒し」は情動(emotion)の世界にあり、そこには神(的な存在)が介在していた。しかし、現在の「癒し」には神が介在するものは文化の片隅に追いやられている。そして神が介在しなくなった分だけ、今日の新しい癒しには「神の癒しの特性」に代わる「節度・健やかな心・美しさ・心地よい緊張」などの属性を備えた別の装置を模索することが必要になっている。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 2004-03-15
著者
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