音楽療法 : (2)記憶のモンタージュと生理的反応
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概要
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健康問題を扱うのに音楽を用いることは音楽と医療の歴史的な緊密な関係に根ざしている。その結びつきは、音楽が医療実践と提携していた古代の文化に遡る。両者の関係の現代史は19世紀に端を発し、その時分に音楽に対する生理学的、心理学的反応に関する実験的研究が到来した。それらの研究では、音楽の神経症(不眠)、発熱(血圧・血行・心臓収縮・呼吸)に集中し、患者の生理学的な状態に音楽をマッチさせることが重要であると想定し、音楽に対する生理学的な機能と反応の決定要因に言及した。ここでは、1950年〜1990年初めまでの「ストレスマネージメント」研究における音楽療法における知見を概観した。1980年代以後は、健康ケアー職業の変化に伴って、科学技術の進歩、脳科学の新知見も生理学的な反応測定法も使用可能となり、次第に音楽の医療/生理学的な応用が強調されるようになってきた。
- 2005-03-15
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