身体活動を通した「気づき」における「からだ」応答について
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概要
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看護学を学ぶ一年次生を対象に身体活動を通したワークを行った。学生のほとんどはワークを肯定的に捉え、「気づき」による「からだ」で、ありのままに感じ取り発見できていた。一方で、他者とかかわりを必要とするワークを受容できなかった学生(7.3%)がいた。このことは、今後の看護師の養成及び教育における課題の一端を示唆するものである。今回実践したワークは「からだ」を感じ「気づき」を高め、それによるコミュニケーションの展開・発展への可能性を探るものであった。人が本来あるべき自分の「姿」を見直す手立てとして、身体活動による手法は有用であり、課題を抱える学生の発見と解決の一助と成り得るものである。すなわち、これらの実践は自他の多様な状態を豊かに感じ取ることにおいて、ケアや看護へと近づいていくものであり、感性豊かな人づくりへと導くものである。
- 2004-03-15