セクシュアリティにかかわる教育 : 性・生命・愛の教育(2)

概要

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1999年を境に,女子による性行動の活発化が続いている。子どもたちは,テレビ,雑誌,インターネットなどから知識を吸収する傾向にあり,すべてを知っているという自信過剰の一方で,正確な知識が少なかったという後悔が他方にあるという,不安と無知が入り交じっている状態といわれている。早期の性教育は,寝た子を起こすのでしない方が良いと頻繁にいわれるが,適切な時期に適切な方法による正確な性の情報提供は,責任ある行動を促し,性行動の開始を遅らせる。障がいの有無にかかわらず,確固とした自己肯定感を育むことが大切である。自己肯定感は,養育の過程で保護者・教師・他の周りの大人たちからの働きかけを通して涵養される。障がい者の場合も自己のセクシュアリティを知ることで,他者のセクシュアリティを認め,相手を思いやる気持ちが育まれるようになる。性の自己決定権はその人自身にある。子どもたちの自己決定力を育てることが性教育であり,大人がなすべきことである。子どものセクシュアル・ライツ/ヘルスとは何よりも安全な環境下で性・生を生きる権利を保証することであり,すべての人たちの健康を護ることがセクシュアリティにかかわる教育の目標である。
2006-03-15

セクシュアリティにかかわる教育 : 性・生命・愛の教育(2)

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