食品廃棄物のリサイクル化促進の経済的条件 : U社の焼酎残渣利用飼料の現状と課題
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概要
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一般的に、食品製造業から供給される廃棄物の再生利用化は飼料化または堆肥化である。しかし、リサイクル製品が市場において評価され、商品として需要者に認知されることは販売にとって重要なことである。この論文の目的は、特に食品廃棄物の飼料化であるリサイクル製品の供給と需要の経済分析をし、循環型社会形成の条件を見いだすことにある。ケーススタディとして日本で有数の焼酎製造メーカーであるU社を取り上げる。U社は焼酎粕を利用したTMR飼料製造プラントを持ち、TMR飼料を近隣地域の酪農家に販売している。手法としては、サーベイと損益分岐点分析を供給に、AHP手法とクラスター手法、PCA手法を需要に用いる。分析結果は以下の通りである。1)両サイドともに主な問題はコストと価格にある。なぜならば、市場で競合財があるからである。2)飼料の品質が最も重要である。なぜならば、TMR飼料の所得効果があるからである。3)リサイクルシステムを促進するためには、市場競争力、サポートシステム、事業間提携が必要である。
- 明治大学の論文
- 2005-10-20
明治大学 | 論文
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