中国内モンゴル自治区北東部の二種類の定住畜産経営に関する比較分析(研究課題:中国西部放牧地域における貧困軽減のための参加型地域開発に関する研究,I 共同研究)
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概要
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本稿は,中国内モンゴル自治区北東地域にある2つの定住畜産農家により収集されたデータに基づき,その経営状況を比較分析したものである。2つの農家のうち1つは,高質な草地と農地を有する,モンゴル共和国と隣接する国境地域に居住してある中規模の畜産農家で,計20頭の雌牛,100頭の繁殖用母ヤギと400頭の繁殖用母ヒッジを所有している。もう1つは,低質な草地と農地を有する,吉林省と内モンゴル自治区と隣接する地域に居住してある小規模の畜産農家で,共同用の草地を利用して,9頭の雌牛と25頭成年母ヤギを飼養している。2つの畜産農家の純所得(現金収入と現物所得を含む)は,直接費用のみ(原則的に自己負担費あるいは現金支払経費)を計算すれば,中規模の畜産農家においては,家族労働力1人当たり時間当たりの所得は14.5元で,小規模の畜産農家のそれはわずか3.7元である。家族労働力の機会費用もコストに加算すれば,その1人当たり時間当たりの純所得は,中規模畜産農家では12.8元で,小規模畜産農家では1.2元で,やや減少する。
- 2006-05-31
著者
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李 鴎
College of Rural Development, China Agriculture University.
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李 〓屏
Faculty of Sociology, Ryukoku University.
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河村 能夫
Faculty of Economics, Ryukoku University.
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シンプソン ジェームズ
Faculty of Intercultural Communication, Ryukoku University and University of Florida
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河村 能夫
Faculty Of Economics Ryukoku University
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李 鴎
College Of Rural Development China Agriculture University
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李 〓屏
Faculty Of Sociology Ryukoku University
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シンプソン ジェームズ
Faculty Of Intercultural Communication Ryukoku University And University Of Florida
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李 複屏
Faculty of Sociology, Ryukoku University
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李 複屏
Faculty Of Sociology Ryukoku University
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