言語聴覚療法におけるリスクマネジメントと養成校での教育
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概要
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医療現場におけるリスクマネジメントの重要性が認識され、多くの病院で医療事故防止のためのアプローチが試みられているが、言語聴覚士は資格制定からの日が浅く、養成校では言語聴覚療法そのものに関する教育のみに主眼が置かれ、医療安全に関する教育は十分とは言えない状況である。日本言語聴覚士協会の調査によれば、事故、ヒヤリハット、苦情、不満等を体験した回答者は83%に上り、事例の具体的記載内容では身体的危害に関するものが70%、患者との人間関係に関するものが27%であった。言語聴覚士にとってのリスクは、基本的な業務遂行上の問題、情報伝達・人間関係・守秘義務に関する問題、専門的臨床能力に関する問題、全般的な安全に関する問題に分類された。養成校におけるリスクマネジメント教育は、個々の専門科目のシラバスの改訂、臨床実習手引書の改訂と実習前教育、当該科目の新設によって改善が図られるべきである。
- 聖隷クリストファー大学の論文
- 2006-03-31
著者
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小島 千枝子
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
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宇野木 昌子
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
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池田 泰子
聖隷クリストファー大学
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宇野木 昌子
聖隷クリストファー大学
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長谷川 賢一
聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部言語聴覚学専攻
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長谷川 賢一
聖隷クリストファー大学
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立石 恒雄
聖隷クリストファー大学
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足立 さつき
日本福祉教育専門学校
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