介護技術講習会の意義と課題 : 受講生の意識調査より
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概要
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本研究は、今年度から実施した介護技術講習会の意義と課題を受講生の意識調査から検討した。長野県では、各養成校と介護福祉士会とが連携し、長野県介護技術講習会事業部を組織した。全国でも例のない組織作りを本校が主幹校として中心に行い、655名の修了認定者を輩出した。受講者にアンケート調査を行った結果、受講して介護に対する意識の変化があったことがわかった。「介護過程の展開」では、介護技術は、日々の実践が一人ひとりの介護目標につながっているものであるという認識が高まった。また、「コミュニケーション技術」でもその重要性が認識された。さらに「移動の介護」等で根拠のある技術の重要性が認識された。講習会全体を通して、「大変満足」と「おおよそ満足」を合わせると93.2%に及んだ。これらのことから、私たちが研修を重ねて行ってきた意義は、受講生に認識されたと考えられる。今後の課題は、更なる研修を重ね、質の高い講習会にしていくことである。また、少人数で、より細やかな指導ができる講習会の体制づくり、受講生の継続教育の必要性が考えられた。
- 松本短期大学の論文
- 2006-03-31
松本短期大学 | 論文
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