組織における道徳的問題の起因(第3報告,自由論題報告,日本経営教育学会 第53回全国研究大会)
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概要
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現代組織の主要な問題の一つに、組織における道徳の問題をあげることができる。そうした問題は、組織におけるいかなる人間にいかなる要因が作用して起こるのか。本報告の狙いは、私の企業での実務経験(本社人事部に約19年間勤務)を踏まえて、L. Nash、L. Trevino、S. Gellerman、S. Milgram、D. Ewingなどの所説を参考にしながら、組織においては誰でも一線を越えてしまう危険が潜んでいることを示し、そうした危険、いわば道徳的罠(無自覚の罠、グレイゾーンの罠、道徳的ジレンマの罠、組織忠誠心の罠、誘惑とプレッシャーの罠)を具体的に明らかにするものである。さらに、道徳的罠に囚われた人々で構成された組織の存続は危ぶまれると考えられるから、このような試みを通じて、経営者(管理者)自らに道徳的罠を自覚させ、善良なる人々をそうした罠から守るようなマネジメントの必要性を提起したいと思う。
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