退職給付会計基準導入後の制度変更と問題点 : 受給権への影響を中心として(第2報告,自由論題報告,日本経営教育学会 第53回全国研究大会)
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概要
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我が国における退職給付会計は、退職給付会計基準の設定段階で多くの議論が重ねられてきた。しかしながらそうした議論は、その対象となる企業がこれまで負うことのなかった負債のオンバランス化とその財務評価の影響に重点がおかれていた。その結果として企業が出した結論の多くは、制度変更による負担軽減であった。本報告では、第1に、退職給付会計基準設定に伴った企業行動のパターンについて事例を交えて検討する。第2に、そうした企業行動に伴って再構築された年金制度が従来の制度と比較してどのような評価を受けているかについて検討を試みる。第3に、従来と大きく方向転換した年金制度を維持する企業について調査した結果をもとにそれが本来の受給者にどのような影響を及ぼすことになったかを詳細に検討し、今後の企業の退職給付のあり方を再考する。
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