日本のバイアウトにおけるトップ・マネジメントの経営行動 : アンケート調査の結果から(第1報告,自由論題報告,日本経営教育学会 第53回全国研究大会)
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概要
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近年、日本においてMBO (management buy-outs)やMBI (management buy-ins)と呼ばれる企業買収が注目されている。日本におけるバイアウト研究は、バイアウト・ファンドの投資行動や法制度に焦点をあてたものが多く、バイアウト企業の経営に着目したものが少ないのが現状である。本報告では、アンケート調査の結果を用いて、日本のバイアウト企業の経営行動の特徴について明らかにする。筆者が2005年11月に、日本でバイアウトを経験した400社の企業を対象として実施した「日本のバイアウト企業の経営行動に関するアンケート調査」の調査結果からは、日本のバイアウト案件は必ずしも経営陣主導で行われるものではなく、バイアウト・ファンドの提案により実施される案件も多いことが明らかになった。また、バイアウト後の事業価値向上の要素としては、従業員のモチベーションの向上や経営陣とバイアウト・ファンドの信頼関係の構築が重要であることが指摘できる。
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