短大生の生活習慣環境について : 11年間のアンケート調査
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概要
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臨床生化学実習の一環として1994年から11年間にわたって,血液生化学検査を実施する研究授業を行ってきた。基準値を得る目的があるので,基準固体選別のためのアンケートを実施してきた。研究授業の概要と生活習慣に関するアンケートを報告する。検査項目は生活習慣に関与する脂質(総コレステロール,トリグリセリド,HDLコレステロール,LDLコレステロール),糖質(グルコース),肝機能(AST,ALT)である。全身状態を検査する項目(Na, K, Clの電解質,血清総蛋白,蛋自分画)も同時に検査した。研究授業は1)基準範囲を計算して,2)自己の検査値を評価する。3)臨床的意義を理解する。臨床検査に関するテーマを分担して,4)臨床検査を最新情報から研究させて,5)報告会をしてきた。アンケートの内容は健康意識,病歴,運動,喫煙,飲酒についてであるが,女性938名(年齢20.0±1.0),男性167名(20.3±1.6)の結果である。定期的に運動をする人は,女性11%,男性30%であり,1週間に平均3.2時間である。喫煙の常用者は,女性6%,男性38%であり喫煙本数は主として20本未満である。男性群において2001年度から喫煙者は減少して,定期的に運動する比率が増え,健康に関心が強まった。実践的な実習を行うことによって,学生は臨床生化学に対して興味を強く抱いた。
- 岐阜医療科学大学の論文
- 2005-03-31
著者
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