本稿では,高齢者福祉施設利用者に保障されるべき権利内容について,いくつかの先行研究をレビューし,「担当職員の変更希望を申し立てる権利」「個室居住を選択できる権利」などの権利の必要性を検討した。そして,高齢者福祉施設が「生活の場」として利用者の諸権利を保障していくために,施設利用者のQOLを向上させる視点や「権利としての介護」の視点から取り組むべきであることを論じた。
聖泉大学短期大学部・介護福祉学科