子どもの提示的呼びかけについての一考察(3) : 保育所1・2歳児クラスの二人の子どもの事例をもとに(短期大学部 保育科)
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概要
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保育所1・2歳児クラスで一年間の参加観察を行ない、提示的呼びかけの事例を収集した。今回はその中の二人の事例を取り上げ、提示的呼びかけについて、その子どもの自己の意識とも関連させながら考察した。その結果、ある女児の事例では「こんなことができる自分」を感じた時に友達や保育者によく呼びかけ、そういう自分をより実感していた。ある男児の事例ではモノを作り上げた際によく呼びかけ、「こんな素敵なモノを作った自分」を感じていた。そして、両者とも「こんな面白いことをしている自分」を見せる時は友達と筆者に、「不安な自分」を見せて支えてもらいたい時には信頼できる担任保育者に呼びかけており、提示的呼びかけの内容によって相手を選んでいることも明らかとなった。
- 西南女学院大学の論文
- 2006-02-28
著者
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