社会運動としてのホスピス運動 : 専門職の自己変革と戦略としての医療化
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概要
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世界各国で多様な展開を見せているホスピス運動は、1960年代後半にあらわれはじめた新しい社会運動といくつかの共通点をもつ。それら共通点に注目し、本稿はホスピス運動を社会運動の観点から分析する。具体的には、現在の韓国でのホスピス運動のリーダー的存在である3人の医師のインタビュー内容を事例としてとりあげ、運動の進行過程にそって、かれらの行為と心理をおもに行為論的アプローチによって分析する。分析をつうじて、行為主体である専門職が運動を通じて自己変革にいたる過程と、運動の現段階で「死の医療化」が戦略として利用されていることを明らかにする。
- 首都大学東京の論文
- 2001-03-25