イネ体細胞雑種にみられるガンマ線照射による染色体の再編成
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概要
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本研究では,栽培稲(O. sativa,キタアケ,AA=24)と異なるガンマ線量(0 Gy,9.7 Gy,19.4 Gyおよび48.6 Gy)を照射した野生稲(O. punctata, W1564, BBCC=48)の細胞融合雑種を4個体供試して,in situハイブリダイゼーション法により雑種個体の染色体の構成および構造を解析した.雑種個体の染色体数にはガンマ線照射量(ドース)の増加に伴って減少傾向がみられた.これはキタアケ由来のAゲノム染色体の減少が1つの原因とみられた.また,ガンマ線照射量の増加と共にW1564由来のBおよびCゲノムのシグナルの重複が多数検出された.これらの染色体はガンマ線照射によってW1564由来の2種のゲノム染色体が再編成されたキメラ染色体とみられた.
- 日本育種学会の論文
- 2006-12-01
著者
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高橋 秀和
秋田県大生物資源
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高橋 秀和
秋田県立大学
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赤木 宏守
秋田県大生物資源
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馮 瑩瑩
秋田県立大学生物資源科学部
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赤木 宏守
秋田県立大学生物資源科学部
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森 宏一
秋田県立大学生物資源科学部
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