黒瀬川帯の鴻ノ森地域からのシルル紀新世・デボン紀古世の放散虫化石
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概要
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黒瀬川帯の鴻ノ森地域の酸性凝灰岩層からは古生代中期の放散虫化石が産する.本論では鴻ノ森地域からのPridolian(シルル紀新世後期)及びPragian?-Emsian(デボン紀古世後期)の放散虫化石を検討し,4新種を含む22種を記載した.Pridolianの放散虫化石はよく発達したpatagiumをもつCeratoikiscidae科放散虫で特徴づけられる.Pragian?-Emsianの放散虫化石は,lamellar patagiumをもつCeratoikiscidae科放散虫と3枚の葉片からなる主棘を有するEntactiniidae科放散虫の広がりを示している.Ceratoikiscumはシルル紀新世によく発達したpatagium,デボン紀古せにlamellar patagiumを獲得したと考えられる.
- 地学団体研究会の論文
- 1997-11-25
著者
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梅田 真樹
Department Of Geosciences Faculty Of Science Osaka City University
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Umeda M
Osaka City Univ. Osaka Jpn